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現役整備士が教える!!タイヤ8部山?5部山?どういうものが教えます。

ろみちゃん

ねぇおーみん、中古のタイヤを見ていたら「8部山」とか「5部山」とか書いてあるけどあれって何のこと??
あれはタイヤの溝の深さを山に例えてあとどれくらい溝が残っているか表しているのさ

おーみん

【お悩み一覧】

  • タイヤの8部山とか5部山の意味が分からない
  • 何部山あれば安心して使用できるのか
こんなお悩み、解決していきます!!

おーみん

そもそもタイヤの8部山とか5部山はどうやって計算するのか?

タイヤの溝の深さを確認するには二つの方法があります。

一つは何mm溝の深さがあるか

新品時はタイヤの溝の深さが8mmがあります。(タイヤメーカーやタイヤの種類によって前後はあります)

スリップサインの1.6mmまでタイヤを使用することが出来ます。1.6mm以下の溝の深さのタイヤで走行することは法令で禁止されていますのでスリップサイン(1.6mm)が出る前にはタイヤを交換してあげないといけません。

実際にディプスゲージと呼ばれるものなどを使用してあと何mm残り溝があるか測定する方法です。

特に中古タイヤなどを購入する時は〇mmとかいう記載よりかは何部山残っていますみたいな記載が多いので覚えておいて損はないと思います。

〇部山の考え方

タイヤの溝の深さで紹介しましたが、新品時には8mm溝の深さがあります。この8mmからスリップサインの1.6mmの差である約6.4mmの間で測定した残りの山のことをさします。

あとはシンプルにこの6.4mmを10で割ると、1部山=0.64mmということになります。

(人によっては新品時8mmを10で割って、1部山=0.8mmとして考えている人もいます)

分かりやすく表にて1部山0.64mmと0.8mmの分でまとめてみます。

残り山(〇部山) 残り溝(〇mm) タイヤ状態
10部山 6.4mm  ~8.0mm ほぼ新品状態
9部山 5.76mm~7.2mm 慣らし運転が終わった状態
8部山 5.12mm~6.4mm まだ大丈夫
7部山 4.48mm~5.6mm まだ大丈夫
6部山 3.84mm~4.8mm そろそろ交換時期
5部山 3.2mm  ~4.0mm 早めの交換をお勧め
4部山 2.56mm~3.2mm 早めの交換をお勧め
3部山 1.92mm~2.4mm 早めの交換を!!
2部山 1.28mm~1.6mm 早めの交換を!!
1部山 0.64mm~0.8mm 早めの交換を!!

タイヤの交換時期は残り溝が4mm以下になると交換時期になります。

なぜなら4mm以下になるとタイヤの制動効果の効き目が弱まり始め制動距離が伸び始めてしまうからです。

なので4~5部山ぐらいになるとそろそろ交換してあげた方がいい時期と判断できます。

逆に中古タイヤを購入する際は5部山はまだ大丈夫そうと思っていてもすぐ交換時期になるのでもし中古でタイヤを購入する際はせめて7部山、8部山以上のものを選びましょう。

注意
冒頭でも記載していますが、タイヤメーカーやタイヤの種類によっては新品時でも8mm溝の深さがない場合があります。6mmだったり7mmだったりするタイヤもあります。その場合は同じ5部山でも計算方法が異なる場合がありますのでご注意下さい。一番わかりやすいのは〇部山と書いてあってもディプスゲージなどを使用して正確な溝の深さが何mmあるか確認する方が確実だと思います。

まとめ

ろみちゃん

タイヤの8部山とか5部山ってそういうことだったんだね
タイヤの残り溝の目安として8部山とか5部山と言っているんだ

おーみん

タイヤの交換をする目安として8部山とか5部山という表現があった際には思い出して頂ければ幸いです。

ただ記事中でご案内しましたようにタイヤの種類や扱う人によっては同じ5部山という表現でも実際の残り溝の深さが異なる場合があるのであくまでも目安の参考にして頂ければと思います。

また私が実際にお客様とタイヤ交換のご提案をさせて頂く時はあいまいな表現はせずにキチンと残り溝をディプスゲージなどでしっかり何mmかを測定した上でご提案しております。

皆さんもタイヤ交換の目安はしっかり残り溝があと何mmあるかしっかり見られることをお勧めいたします。