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ホンダ フリード【DBA-GB5】アイドリングストップバッテリー交換<整備ブログ>

ホンダ フリード【DBA-GB5】バッテリー交換

出典:Goo-net ホンダフリード/DBA-GB5

今回はホンダ フリード【DBA-GB5】のアイドリングストップ車用のバッテリーを交換したので紹介します。

バッテリー交換に必要なもの(準備編)

新品のアイドリングストップ車用バッテリー(Panasonic CAOS 【N-80】)

まずは交換する新品のバッテリーを準備しましょう。

フリード(DBA-GB5)はアイドリングストップ車なので普通のバッテリーではダメです!!仮に取り付けてもすぐダメになってしまうのでアイドリングストップ車用専用のバッテリーを必ず準備すること。

もともと純正でついているバッテリーの型式は「N-65」です。

今回はパナソニック製のカオスで「N-80」を取り付けました。

数字は大きいほど性能が良くなるので問題はありません。

バッテリー交換時のバックアップメモリー

バッテリーを交換する時には必ず必須になる「バックアップ」。バックアップを取りながら交換作業をしないとメモリーが飛んだりして大変です。昔はオーディオの時計やラジオの周波数を設定しなおすぐらいでよかったのですが、最近のお車は高性能となっているのでメモリーが飛んでしまうと専用の診断機がないと復旧できないこともありますのでしっかりバックアップは取ります。

私が業務で使用しているバックアップ機は【CTEK MXS7.0】を使用しています。

工具

  1. ラチェット
  2. 8mmのコマ
  3. 10mm・12mmのネガネ

バッテリー交換時には少し小さめのメガネ(10mm・12mm)とラチェットがあればたいていのバッテリーは交換できます。

これから自分でバッテリーを交換していくのなら持っておいて損はないですよ。

実際のバッテリー交換作業

バックアップを取る

ハンドルの下側に「OBD2」というコネクターがありますのでそこにバックアップのケーブルを接続します。

上の写真のようにコネクターがありますのでここに接続します。

コンセントにつなぎバックアップ機本体の電源を入れます。

電源が入った後、モードボタンを押して【SUPPLY】モードに切り替えます。

モードボタンを押していくと下のランプが

NORMAL→❆→SUPPLY→RECONDと順番に切り替わっていきます。

SUPPLYのところに設定すると上側のSUPPLYのランプも光り始めるので下も上もランプがついたら交換作業開始してOKです。

バッテリーを固定しているステーを外す

バッテリーの真ん中にバッテリーを押さえつけるようにステーがあり左右に8mmのナットで固定されているのでラチェットを活用して左右それぞれナットを緩めます。

右側のナットの上部にプラスチック製のカバーがついています。

これはラチェットを使用して反時計回りに回していけば緩んでいって外れますので回していきます。

回して緩めていくと上の写真のように外れます。

このプラスチック製のカバーが外れたら通常通りナットを緩めてステーを外していきます。

ある程度緩めたら下の方に棒を引っかけている状態なのでそれを外します。

バッテリーのプラス・マイナス端子を外す

ステーが外れたらバッテリー本体のプラスとマイナス端子を緩めて外していきます。

注意
バッテリー交換時の注意点として、「マイナスから始まりマイナスで終わる」という言葉があります。

【外すとき】マイナス端子外す→プラス端子外す→バッテリー取り出す

【取り付ける時】新しいバッテリーを置く→プラス端子取付→マイナス端子取付

交換時の必須条件になるので覚えておいてください

まずはマイナス端子を緩めて外します。

次にプラス端子を緩めて外します。

マイナス・プラス端子両方とも外したら古いバッテりーを取り出します。

注意
外した端子が金属部に当たらないように気を付けてください。金属部にあたるとショートしてメモリーが飛んでしまうことがありますので要注意です

新しいバッテリーを取り付ける

新しいバッテリーを入れ替えて入れたら今度は

プラス端子→マイナス端子の順番で取り付けていきます。

まずは手でグリグリしながら端子にしっかりはめ込んでいきます。

まずはプラス端子をはめ込みます。

次はマイナス端子をはめ込みます。

そしてメガネを活用して締めこんでいきます。

ステーを取り付けてバッテリーを固定します

最初に外したステーを下側にひっかけてナットを締め付けていきます。

プラスチック製のカバーもナットを締め付けた後に上からかぶせて押せばそれだけでOKです。

バッテリー交換作業完了!!無事にバッテリー交換出来ました!!

最後に初期化設定をしたらすべて完了です。

バックアップ機を取り外す

新しいバッテリーに交換出来たら、コンセントから電源コードを抜きOBD2コネクターから端子を外し、バックアップ機を取り外します。

注意
必ず電源コードを抜き、電源を切ってからOBD2の端子を取り外しましょう

初期化設定

  1. パワースライドドアの初期化
  2. 内部抵抗値リセット作業
①パワースライドドアの初期化

バッテリーの端子を取り外した時(=バッテリーを交換した時)などにバックアップをしていなかった時、もしくはバックアップをしていたが正常に出来なかった場合は下記作業が必要となります。

①手動でパワースライドドアを全開にする

手動でパワースライドドアを全開にする。これだけでOKです。

②内部抵抗値リセット作業

下記症状(新品バッテリーに交換後もIS表示灯が消えない症状)が出ている時はこのリセット作業が必要となります。下記症状が出ていなくてもバッテリーを交換した後はこのリセット作業をすることをおすすめします。

〇症状

IS表示灯(橙色)

が点灯していた車両に、新品のバッテリーに交換した後もIS表示灯の点灯が消えない

〇原因

新品バッテリーに交換した後に内部抵抗値をリセットされていないために再度IS表示灯が点灯した

〇対策

下記作業を実施して内部抵抗値をリセットする

リセット作業の手順
  1. イグニッションONにして、エアコン・オーディオ・ランプ等をOFFにして全ての電気負荷を無しにする
  2. イグニッションOFFイグニッションACCイグニッションONブレーキを踏んでエンジン始動 ※イグニッションOFFからすぐエンジン始動した場合リセットされない可能性もあるので一つずつの動作をゆっくりやりましょう
  3. アイドリング状態で1分間保持
  4. 2→3の作業(イグニッションOFF→イグニッションACC→イグニッションON→ブレーキを踏んでエンジン始動→アイドリング1分間以上保持)合計4回以上繰り返す
  5. エンジン始動後、アイドリングストップシステム表示灯が点灯していないことを確認する

まとめ

今回、ホンダフリード【DBA-GB5】のアイドリングストップ車用バッテリーを交換しました。

今のお車はバックアップをしっかりとっておかないと後々大変になりますのでバックアップ機もしっかり準備して交換をして下さい。

今回交換したホンダのフリード【DBA-GB5】のアイドリングストップ車用バッテリーの交換後は2つ初期化設定しなければなりません。

IS表示灯がついていなくても内部抵抗値が蓄積されている状況なのでバッテリーを交換した時はこのリセット作業をしておいた方がいいと思います。