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トヨタ ヴォクシー【ZRR80G】アイドリングストップ車用バッテリー交換!交換後は必ず電流積算値をリセット!<整備ブログ>

トヨタ ヴォクシー【ZRR80G】バッテリー交換

 

出典:Goo-net:型式DBA-ZRR80G ヴォクシー(トヨタ)

今回はトヨタ ヴォクシー【ZRR80G】のバッテリーを交換したので紹介します。

このタイプはバッテリー交換後、必ずスキャンツールを使って【電流積算値のリセット】の作業が必要となります!!

バッテリー交換に必要なもの(準備編)

新品のバッテリー【S-85】(Panasonic CAOS 【S-115】)

まずは交換する新品のバッテリーを準備しましょう。

トヨタ ヴォクシー【ZRR80G】はS-85という大きなサイズのアイドリングストップ車専用のバッテリーが搭載されています。もともと取り替える前はS-85のバッテリーがついていましたが、今回はバッテリーの性能が高めのS-115を取り付けました。

S-85の後ろの「85」や「115」などはバッテリーの性能の数字なので大きいほど性能が良くなるので問題はありません。

バッテリー交換時のバックアップメモリー

バッテリーを交換する時には必ず必須になる「バックアップ」。バックアップを取りながら交換作業をしないとメモリーが飛んだりして大変です。昔はオーディオの時計やラジオの周波数を設定しなおすぐらいでよかったのですが、最近のお車は高性能となっているのでメモリーが飛んでしまうと専用の診断機がないと復旧できないこともありますのでしっかりバックアップは取ります。

私が業務で使用しているバックアップ機は【CTEK MXS7.0】を使用しています。

工具

  1. ラチェット
  2. 10mmのコマ
  3. 10mm・12mmのネガネ

バッテリー交換時には少し小さめのメガネ(10mm・12mm)とラチェットがあればたいていのバッテリーは交換できます。

これから自分でバッテリーを交換していくのなら持っておいて損はないですよ。

実際のバッテリー交換作業

バックアップを取る

ハンドルの下側に「OBD2」というコネクターがありますのでそこにバックアップのケーブルを接続します。

上の写真のようにコネクターがありますのでここに接続します。

車両側のOBD2に接続した後、コンセントにつなぎバックアップ機本体の電源を入れます。

電源が入った後、モードボタンを押して【SUPPLY】モードに切り替えます。

モードボタンを押していくと下のランプが

NORMAL→❆→SUPPLY→RECONDと順番に切り替わっていきます。

SUPPLYのところに設定すると上側のSUPPLYのランプも光り始めるので下も上もランプがついたら交換作業開始してOKです。

バッテリーを固定しているステーを外す

バッテリーの奥と手前に10mmのナットで止まっているので10mmのメガネやラチェットなどを活用して緩めてナットを外します。

回して緩めていくとステーが外れます。

注意
バッテリーの端子を外す時の注意点としてHDDナビゲーションシステムのメモリー記憶時間の関係上、イグニッションスイッチをOFFにしてから6分以上経過してからマイナス端子を取り外してください

バッテリーのプラス・マイナス端子を外す

ステーが外れたらバッテリー本体のプラスとマイナス端子を緩めて外していきます。

注意
バッテリー交換時の注意点として、「マイナスから始まりマイナスで終わる」という言葉があります。

【外すとき】マイナス端子外す→プラス端子外す→バッテリー取り出す

【取り付ける時】新しいバッテリーを置く→プラス端子取付→マイナス端子取付

交換時の必須条件になるので覚えておいてください

まずはマイナス端子を緩めて外します。

次にプラス端子を緩めて外します。

マイナス・プラス端子両方とも外したら古いバッテりーを取り出します。

注意
外した端子が金属部に当たらないように気を付けてください。金属部にあたるとショートしてメモリーが飛んでしまうことがありますので要注意です

新しいバッテリーを取り付ける

新しいバッテリーを入れ替えて入れたら今度は

プラス端子→マイナス端子の順番で取り付けていきます。

まずは手でグリグリしながら端子にしっかりはめ込んでいきます。

まずはプラス端子をはめ込みます。

次はマイナス端子をはめ込みます。

そしてメガネを活用して締めこんでいきます。

プラスチックのカバーの側面の配線の束もしっかり戻しておきます。

ステーを取り付けてバッテリーを固定します

最初に外したステーをバッテリーに据え付けて10mmのナットを締め付けていきます。

バッテリー交換作業完了!!無事にバッテリー交換出来ました!!

最後に初期化設定をしたらすべて完了です。

バックアップ機を取り外す

新しいバッテリーに交換出来たら、コンセントから電源コードを抜きOBD2コネクターから端子を外し、バックアップ機を取り外します。

注意
必ず電源コードを抜き、電源を切ってからOBD2の端子を取り外しましょう

初期化設定(電流積算値リセット)

今回のようにバッテリー交換をした時、バックアップをしていなかったり、正常に出来ていなかった場合は下記の作業が必要になります。

①スキャンツールを使って電流積算値を初期化する

①スキャンツールをOBD2に接続

②車両情報入力後、【作業サポート】を選択

③【電流積算値初期化】の項目を選択後、リセット開始する

これでバッテリー交換後の初期化設定は終了です。

このリセット作業はスキャンツールがないと出来ないのでスキャンツールを購入するか、ディーラーや整備工場などでしてもらいましょう。

まとめ

今回、トヨタ ヴォクシー 【ZRR80G】のバッテリーを交換しました。

今のお車はバックアップをしっかりとっておかないと後々大変になりますのでバックアップ機もしっかり準備して交換をして下さい。

今回トヨタ ヴォクシー 【ZRR80G】のアイドリングストップ車用バッテリーはバックアップを取っていても【電流積算値】のリセット作業は必ず必要になりますのでスキャンツールを使ってリセット作業をしておきましょう!!

交換に関しては参考にしていただければと思いますが、もしご自分で交換される場合は自分の責任の範囲内で宜しくお願い致します。