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レクサスGS350【GRL12】バッテリー交換<整備ブログ>

レクサスGS350【GRL12】バッテリー交換

 

出典:Goo-net:型式DBA-GRL12

今回はレクサスGS350【GRL12】のバッテリーを交換したので紹介します。

バッテリー交換に必要なもの(準備編)

新品のバッテリー【125D26L】(Panasonic CAOS 【125D26L】)

まずは交換する新品のバッテリーを準備しましょう。

レクサスGS350はD26Lという大きなサイズのバッテリーが搭載されています。もともと取り替える前は90D26Lのバッテリーがついていましたが、今回はバッテリーの性能が高めの125D26Lを取り付けました。

D26Lの前の「90」や「125」などはバッテリーの性能の数字なので大きいほど性能が良くなるので問題はありません。

バッテリー交換時のバックアップメモリー

バッテリーを交換する時には必ず必須になる「バックアップ」。バックアップを取りながら交換作業をしないとメモリーが飛んだりして大変です。昔はオーディオの時計やラジオの周波数を設定しなおすぐらいでよかったのですが、最近のお車は高性能となっているのでメモリーが飛んでしまうと専用の診断機がないと復旧できないこともありますのでしっかりバックアップは取ります。

私が業務で使用しているバックアップ機は【CTEK MXS7.0】を使用しています。

工具

  1. ラチェット
  2. 10mmのコマ
  3. 10mm・12mmのネガネ

バッテリー交換時には少し小さめのメガネ(10mm・12mm)とラチェットがあればたいていのバッテリーは交換できます。

これから自分でバッテリーを交換していくのなら持っておいて損はないですよ。

実際のバッテリー交換作業

バックアップを取る

ハンドルの下側に「OBD2」というコネクターがありますのでそこにバックアップのケーブルを接続します。

上の写真のようにコネクターがありますのでここに接続します。

車両側のOBD2に接続した後、コンセントにつなぎバックアップ機本体の電源を入れます。

電源が入った後、モードボタンを押して【SUPPLY】モードに切り替えます。

モードボタンを押していくと下のランプが

NORMAL→❆→SUPPLY→RECONDと順番に切り替わっていきます。

SUPPLYのところに設定すると上側のSUPPLYのランプも光り始めるので下も上もランプがついたら交換作業開始してOKです。

バッテリーを固定しているステーを外す

バッテリーの奥側は10mmのナットで止まっているので10mmのメガネやラチェットなどを活用して緩めてナットを外します。

10mmのナットが取れたら手前の穴にステーをひっかけている状態なのでステーを動かしながら取り外します。

上の写真のようにステーを取り外すことができました。

回して緩めていくと上の写真のように外れます。

注意
バッテリーの端子を外す時の注意点としてHDDナビゲーションシステムのメモリー記憶時間の関係上、イグニッションスイッチをOFFにしてから6分以上経過してからマイナス端子を取り外してください

バッテリーのプラス・マイナス端子を外す

ステーが外れたらバッテリー本体のプラスとマイナス端子を緩めて外していきます。

注意
バッテリー交換時の注意点として、「マイナスから始まりマイナスで終わる」という言葉があります。

【外すとき】マイナス端子外す→プラス端子外す→バッテリー取り出す

【取り付ける時】新しいバッテリーを置く→プラス端子取付→マイナス端子取付

交換時の必須条件になるので覚えておいてください

まずはマイナス端子を緩めて外します。

次にプラス端子を緩めて外します。

マイナス・プラス端子両方とも外したら古いバッテりーを取り出します。

注意
外した端子が金属部に当たらないように気を付けてください。金属部にあたるとショートしてメモリーが飛んでしまうことがありますので要注意です

バッテリー本体を囲っているプラスチックのカバーを外す

プラス・マイナス端子が外れたらバッテリー本体ごと持ち上げようとすると何かひっかります・・・。

よく見ると下の写真のようにカバーの側面に配線を束ねたケーブルがささっています。

コネクターみたいにささっているので小さなマイナスドライバーなどを活用しながら配線の束とバッテリーカバーを分けるように外します。

上手く外すと上の写真のように分かれます。ここまでくるとプラスチックのカバーはすぐ外れます。

プラスチックのカバーを外すと下の写真のようになります。

あとは外したプラス端子とマイナス端子が金属製のところにあたらないように気を付けながら古いバッテリーを持ち上げて取り外します。

上手く古いバッテリーを取り外すことが出来ました。新しいバッテリーを取り付けていきます。

新しいバッテリーを取り付ける

新しいバッテリーを入れ替えて入れたら今度は

プラス端子→マイナス端子の順番で取り付けていきます。

まずは手でグリグリしながら端子にしっかりはめ込んでいきます。

まずはプラス端子をはめ込みます。

次はマイナス端子をはめ込みます。

そしてメガネを活用して締めこんでいきます。

プラスチックのカバーの側面の配線の束もしっかり戻しておきます。

ステーを取り付けてバッテリーを固定します

最初に外したステーを手前側の穴にひっかけて最初に外した10mmのナットを締め付けていきます。

バッテリー交換作業完了!!無事にバッテリー交換出来ました!!

最後に初期化設定をしたらすべて完了です。

バックアップ機を取り外す

新しいバッテリーに交換出来たら、コンセントから電源コードを抜きOBD2コネクターから端子を外し、バックアップ機を取り外します。

注意
必ず電源コードを抜き、電源を切ってからOBD2の端子を取り外しましょう

初期化設定

今回のようにバッテリー交換をした時、バックアップをしていなかったり、正常に出来ていなかった場合は下記の作業が必要になります。

初期化が必要なシステム 作業項目
バックガイドモニター ステアリング舵角中立点記憶
EPS・VGRSシステム ステアリングセンサ0点補正①
パワートランクリッド パワートランクリッドの初期化
レーンディパーチャーアラート、プリクラッシュなど ステアリングセンサ0点補正②
①バックガイドモニター(ステアリング舵角中立点記憶)

バックガイドモニター画面に【システム初期化中】と表示された時はステアリング舵角中立点記憶を行います。

①平坦な場所に車を止めておくこと

左右両側にステアリングホイールをいっぱいに切ると舵角中立点が記憶されます。

手動でパワースライドドアを全開にする。これだけでOKです。

②ステアリングセンサ0点補正①

①エンジンを始動させます

②ゆっくり左右1回転のステアリングを2~3回行います。

車速40Km/hで5秒以上 直進走行することで初期化します。

下記症状(新品バッテリーに交換後もIS表示灯が消えない症状)が出ている時はこのリセット作業が必要となります。下記症状が出ていなくてもバッテリーを交換した後はこのリセット作業をすることをおすすめします。

③パワートランクリッドの初期化

トランクを全閉する!!トランクを閉めた状態でターミナル脱着作業をした場合は不要です。

④ステアリングセンサ0点補正②

車速35Km/hで5秒以上 直進走行することで初期化します。

まとめ

今回、レクサスGS350 【GRL12】のバッテリーを交換しました。

今のお車はバックアップをしっかりとっておかないと後々大変になりますのでバックアップ機もしっかり準備して交換をして下さい。

今回レクサスGS350【GRL12】のバッテリーはもしバックアップが取れていなければ上の初期化設定をきちんと実施しましょう。

私はバックアップはしっかり取っていたので問題はありませんでしたが、念のため全ての初期化設定は実施しました。

交換に関しては参考にしていただければと思いますが、もしご自分で交換される場合は自分の責任の範囲内で宜しくお願い致します。