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日産スカイライン【YV37】アイドリングストップバッテリー交換<整備ブログ>

日産スカイライン【DBA-YV37】バッテリー交換

出典:Goo-net スカイライン/YV37

今回は日産スカイライン【DBA-YV37】のアイドリングストップ車用のバッテリーを交換したので紹介します。

バッテリー交換に必要なもの(準備編)

新品のアイドリングストップ車用バッテリー【S-95】

 

まずは交換する新品のバッテリーを準備しましょう。

スカイライン(DBA-YV37)はアイドリングストップ車なので普通のバッテリーではダメです!!仮に取り付けてもすぐダメになってしまうのでアイドリングストップ車用専用のバッテリーを必ず準備すること。

もともと純正でついているバッテリーの型式は「S-95」です。

今回は「S-115」を取り付けました。

数字は大きいほど性能が良くなるので問題はありません。

バッテリー交換時のバックアップメモリー

バッテリーを交換する時には必ず必須になる「バックアップ」。バックアップを取りながら交換作業をしないとメモリーが飛んだりして大変です。昔はオーディオの時計やラジオの周波数を設定しなおすぐらいでよかったのですが、最近のお車は高性能となっているのでメモリーが飛んでしまうと専用の診断機がないと復旧できないこともありますのでしっかりバックアップは取ります。

私が業務で使用しているバックアップ機は【CTEK MXS7.0】を使用しています。

工具

  1. ラチェット
  2. 8mmのコマ
  3. 10mmのコマ
  4. 10mm・12mmのネガネ

バッテリー交換時には少し小さめのメガネ(10mm・12mm)とラチェットがあればたいていのバッテリーは交換できます。

これから自分でバッテリーを交換していくのなら持っておいて損はないですよ。

実際のバッテリー交換作業

バックアップを取る

ハンドルの下側に「OBD2」というコネクターがありますのでそこにバックアップのケーブルを接続します。

コンセントにつなぎバックアップ機本体の電源を入れます。

電源が入った後、モードボタンを押して【SUPPLY】モードに切り替えます。

モードボタンを押していくと下のランプが

NORMAL→❆→SUPPLY→RECONDと順番に切り替わっていきます。

SUPPLYのところに設定すると上側のSUPPLYのランプも光り始めるので下も上もランプがついたら交換作業開始してOKです。

バッテリー周りのカバー類を外していく

通常のバッテリー交換だと目の前にバッテリーがあるので取付ステーを外せばすぐ交換はできますがスカイラインはその周りに色々カバーがついているので一つずつはずしていきます。

①カバーを外す

カバーを外すとバッテリーが見えてきます。

ただこのままだとまだバッテリーを取り出すのは厳しい・・・。

周りのビスを外していきます。

②ビスを外す→カバーを外す

だいぶバッテリーが見えてきましたがまだこの状態では取り出せません。

ワイパー下部のカバー部分(フロントガラスの下側とかませている部分)を外していきます。

③ビスを外す→カバーを外す

次にワイパー下部にあるカバーを助手席側だけ外します。

フロントガラス中央部分で二つに分かれるので下の写真を参考に助手席側だけ外します。

外れると下の写真のようになります。

ここまでくればあとは通常通りにバッテリー交換をしていけばOKです。

バッテリーを固定しているステーを外す

ネガネもしくはラチェットを使用してステーを緩めて外していきます。

緩める時はフロントガラスの下部がむき出しになっているので工具があたらないように気を付けましょう!!

バッテリーのプラス・マイナス端子を外す

ステーが外れたらバッテリー本体のプラスとマイナス端子を緩めて外していきます。

注意
バッテリー交換時の注意点として、「マイナスから始まりマイナスで終わる」という言葉があります。

【外すとき】マイナス端子外す→プラス端子外す→バッテリー取り出す

【取り付ける時】新しいバッテリーを置く→プラス端子取付→マイナス端子取付

交換時の必須条件になるので覚えておいてください

まずはマイナス端子を緩めて外します。

次にプラス端子を緩めて外します。

マイナス・プラス端子両方とも外したら古いバッテりーを取り出します。

注意
外した端子が金属部に当たらないように気を付けてください。金属部にあたるとショートしてメモリーが飛んでしまうことがありますので要注意です

新しいバッテリーを取り付ける

新しいバッテリーを入れ替えます。

入れ替えたらプラス端子→マイナス端子の順番で取り付けていきます。

まずは手でグリグリしながら端子にしっかりはめ込んでいきます。

まずはプラス端子をはめ込みます。

次はマイナス端子をはめ込みます。

そしてメガネレンチを活用して締めこんでいきます。

ステーを取り付けてバッテリーを固定します

最初に外したステーを下側にひっかけてナットを締め付けていきます。

バッテリー交換作業完了!!無事にバッテリー交換出来ました!!

カバー類を取り付ける

あとは外したカバー類を外した順番から逆に戻していきます。

まずはワイパー下部のカバーを戻します。

ガラスのサイド部のカバーを戻します。

バッテリー周りのカバーを戻します。

最後におおもとのカバーをつけたら完了です。

最後に初期化設定をしたらすべて完了です。

バックアップ機を取り外す

新しいバッテリーに交換出来たら、コンセントから電源コードを抜きOBD2コネクターから端子を外し、バックアップ機を取り外します。

注意
必ず電源コードを抜き、電源を切ってからOBD2の端子を取り外しましょう

初期化設定

  1. パワーウインドゥの初期化
  2. オートドライビングポジショナ設定
①パワーウインドゥの初期化

①運転席のドアガラスを半開以上にする

運転席のパワーウインドスイッチをDOWN側に押し続けガラスを半開以上にします。

②すべて閉めて停止後、2秒以上保持

全開後、スイッチをUP側に引き上げ全閉して、そのまま引き上げ続け2秒以上そのまま待ちます。

この作業が出来たら正常にガラスが開くか確認して下さい。

①オートドライビングポジショナの設定

①システムの初期化 (A/Bどちらかを実施)

A.時速25Km/h以上で走行する

B.1、キースイッチをACC→OFFポジションへ

2、運転席を開ける(ドアスイッチON)→運転席ドアを閉める(ドアスイッチOFF)→運転席を開ける(ドアスイッチON)

②ドライビングポジションの登録

1、シート・ステアリング・ドアミラーを登録する位置へ調整

2、セットスイッチを押す

メモリインジゲータ0.5秒間点灯:未登録

メモリインジゲータ 5秒間点灯:登録済

3、セットスイッチを押してから5秒以内にメモリスイッチを1秒以上押す

※登録が正常に完了するとメモリインジゲータが5秒間点灯します。

4、メモリ機能を実行し各部位が正常に作動することを確認

③ログイン機能登録を実施

④設定変更

1、キースイッチをOFFにする

2、セットスイッチを10秒以上押す

まとめ

初期化のセットまで終わったら無事終了です。

この型のスカイラインはバッテリー交換が大変というよりはその周りのカバーを外していくことの方が正直面倒でした。

1回やると2回目はサッと外せるのですが初めての時はどこをどう外してよいか分からないと思うのでこの記事を参考にしてください。

またアイドリングストップ車専用のバッテリーとなっていますのでバックアップ機がなかったり、不安な時は信頼できる整備工場やディーラーで交換をしてもらう方が安心だと思います。